中国湖南省婁底市、教員6千人が大規模ストライキ
【大紀元日本12月17日】湖南省の3つの県市で先週、小中学校教員が合同ストライキに突入し、参加人数は6千人に達した。婁底漣源市で開かれた湖南省人民代表大会の開催に合わせて集まった教員数千人が、市庁舎前に座り込み抗議活動を行ったが、当局は対応しなかった。また、河南省洛陽市吉利区中小学校の教員は12月8日、一斉に臨時休暇を取る形で集団ストを起こした。いずれも低い給与の見直しを求めるもので、2年に渡って解決されないことが原因だった。
支給されない教員手当
スト参加者の話によると、湖南省人民代表大会が12月9日、婁底漣源市で行なわれた。当地の教員ら約1500人が朝一番に市庁舎前に駆けつけ、給与と福祉の改善を要求して座り込み抗議を行なった。内容として公務員と同等の福祉と、13カ月分の給料の支払いを求めた。
「上級政府機関が教員専用手当てとして当地政府に8千万元(11・2億円)を当てたが、一銭ももらえなかった。当地政府官僚に横領された」と教師の怒りは静まらない。
目撃者の証言によると、9日朝市政府の前に約1500名の教師が集まった。昼頃になると人数は3千人ぐらいになった。教員が学校に行かなかったため、中小学校の学生は自習しかできなかった。
しかし、一日目丸一日、当局は対応しなかった。二日目になると、抗議する教師の人数は6千人に達した。マスコミに電話した人もいたが、中国政府系メディアは沈黙を続けた。
政府側が解決しない限り、更なる大規模な行動を起こす
教員によると、最近湖南省の各地で教師のストが発生したため、当局は慌てて対策を打ち出した。官員が各学校に訪れ、今年末に給与をアップし、手当を配ると口頭で約束したが、信用できない。もし 年末になって、約束が実現できなかった場合、教師達は更なる大規模な抗議活動を起こそうとしているという。
記者が婁底漣源市教育局に電話したところ、電話に出た官員はすでに解決したと言い捨て、電話を切った。
今年に入り、湖南省及び全国各地で教員のストライキが発生しているが、いずれも給与と福祉の問題である。