【中国のことわざ】 倒履相迎
【大紀元日本6月2日】日本にもファンが多い三国志。蔡邕(さいよう)、王粲(おうさん)の名を知る人も多いかもしれない。二人とも当時の一流の文人である。
蔡邕は後漢の文学者で、書家であった。彼は友達を作るのが好きで、家はいつも訪れた客でにぎわっていた。そして、彼が最も敬服していたのは詩人の王粲であった。
ある日、王粲が蔡邕の家を訪ねた。家人がそれを伝えると、蔡邕は慌てて迎えに出たため、靴を逆に履いてしまった(倒履迎)。客たちは蔡邕のあわてぶりに誰が来たのかと注目していたが、なんと玄関先にいたのはほんの15、6歳の子供だった。蔡邕は客たちに、「自分の才能と学問は王粲に及ばず。家にある蔵書はすべて彼に贈りたい」と語ったという。
「倒履相迎」(慌てて履物を逆に履き、客を出迎える)は、お客を心から歓迎することを意味している。
(翻訳編集・李頁)
関連記事

健康的とされる甘味料「エリスリトール」が、実は血管や脳に悪影響を及ぼすかもしれないという研究結果が発表されました。

関節炎、がん、認知症、うつ…。「治らない」とされてきた慢性疾患が、生活習慣の改善で“逆転”した症例が続々報告されています。諦めずに、希望の声を信じて。

玉ねぎは冷蔵庫に入れると逆に傷みやすい?風味を損なわず長持ちさせるには「温度・湿度・包装」が鍵。知らないと損する保存術をご紹介します。

目の疲れや体の不調に効く「行間」のツボをご紹介。高血圧やストレスを和らげ、肌の輝きも取り戻せるセルフケア法を今すぐ試して、心身のバランスを整えましょう!

唐の時代、雪に包まれた上苑で女帝・武則天の心は曇り、冷えた空気がその憂いを深めていました。彼女はその心情を詩に込め、明朝に百花を咲かせるよう命じるのでした。