NASAの新型ロケット「アンタレス」は2014年10月28日、打ち上げ直後に爆発 (NASA Goddard Photo and Video)
サイバー戦争と宇宙戦争

「宇宙戦争」に備える大国 覇権をめぐって(2)

 中国の宇宙戦略について、米国は、新たな脅威として警戒している。米国宇宙司令部と空軍の上位高官は警告を始めた。

 空軍中将ジェイ・レイモンド氏は4月にコロラド州で開かれた宇宙シンポジウムで、2014年7月に中国が行なった対衛星ミサイルのテストに触れ、「軌道上のすべての衛星が危険にさらされている」と発言した。

 米国陸軍士官学校戦略研究所の非常勤教授ロバート・J・バンカー氏は、大紀元のメールインタビューで、「中国が開発を進める対衛星兵器は、国際宇宙関係に挑発的で、非常に破壊的だ」と答えた。

 バンカー氏は、宇宙戦への中国の関心が、サイバー戦に対するものと非常に類似しているとし、ともに「技術的に優れた米軍に対して、利用できる」と警告した。

 5月上旬、米国防総省は中国軍と安保開発に関する年次レポートを発表した。そこには「中国は、世界で最も早く成熟している宇宙計画をもっている」と断言した。また「破壊的な宇宙工学の継続的な発展」は「平和的な宇宙飛行を望むすべての国に対する脅威」と位置づけた。

 このレポート発表から一カ月後、軍・偵察衛星の指揮をまとめる司令部を作るというニュースが報じられた。米国防総省は「中国とロシアからの攻撃を回避するために、司令部創設は『急務』」と6月23日、公式に伝えた。

ロシアの動き

 ロシアもまた、米国に似た動きを見せている。セルゲイ・ショイグ国防相は8月3日、航空宇宙軍の創設を発表した。ここは、空軍・宇宙防衛部(モスクワ・タイムズによると、2011年に創設)で統一した指揮を執るとされる。

 同紙によると、ロシアがこの宇宙部隊を充実させる背景には、同国と米国、中国が「新しい防衛戦略に不可欠な、対衛星兵器の開発に取り組んでいる。それは、宇宙戦争を引き起こす可能性を持つ」と加えた。

(翻訳編集・佐渡 道世)

関連記事
五千年の歴史を有する中華文化は、物質と精神に対する理解が深く、科学的な知識にも富んでいます。中国古代の科学は、宇宙、生命、人体等の方面において、現代西洋の実証科学を遥かに超越していましたが、現在ではその中国正統文化の正当性について理解するものはほとんどいなくなっています。
イギリスの有名なヒーラー、そしてチャネラーであるイザベル・キングストン(Isabelle Kingston)は1982年、催眠状態の中にあるメッセージを受け取りました。「守護者(Watchers)は近い内に、シルベリー・ヒル(Silbury Hill)の畑に現れる」というものでした。そして7日後、5つの十字架の形をしたミステリー・サークルが5千年の歴史を有するシルベリー・ヒルに現れました。
ミステリー・サークルはどのように形成されたのでしょうか?ミステリー・サークルにはどのような能力があり、何を伝えたいのでしょうか? フレディ・シルバ(Freddy Silva)氏は1990年から、ミステリー・サークルと他空間について研究し、ついに、地球外の知的生命体はミステリー・サークルを通じて人類にメッセージを伝えていると結論付けたのです。
米航空宇宙局(NASA)は12日、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影したさらなる映像を公開した。前日にはバイ […]
米航空宇宙局(NASA)は11日、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した46億年前の銀河団「SMACS072 […]