中国中央銀行に汚職調査のメス 幹部3人に党内処分

習近平指導部の汚職取り締まりは金融業界にも広まっている。中央銀行である中国人民銀行の主要幹部3人が18日、「財経紀律違反」などの理由で厳重警告、警告の党内処分を受けた。

汚職調査を率いる党中央規律検査委員会(中規委)の公式サイト18日の発表によると、同銀行「征信中心」部門の主要幹部3人、王暁明・同銀行共産党書記長、曹凝蓉・主任、高軍・同銀行規律検査委員会主任に対し、公費の不正請求や監督不行き届きといった理由でそれぞれ厳重警告、警告の処分を言い渡した。

2012年からはじまった汚職撲滅運動の一環として、中央巡視チームは10月末から、銀行、証券会社など政府系大手金融機関31社に対する査察をはじめた。政府系メディアの報道によると、各政府系大手金融機関の上層部と中間管理職は最近、「辞任、定年退職、出国を禁じる」という三大禁止令を受けている。

中国金融業界には元国家主席・江沢民氏一派の勢力が強いとも言われている。今後、失脚する業界の幹部はさらに増える見通しである。

(翻訳編集・叶子)

 

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