宇宙の巨大な構造 クエーサー

 1982年、 理論上では宇宙に存在すべきではない巨大な 「構造」が発見された。大クエーサー群と呼ばれ、銀河の原型とされる。各クエーサーの中心には超大質量ブラックホールがある。

 「大クエーサー群の大きさを計り知ることは難しいのですが、全宇宙で最大の構造であることには間違いありません。宇宙の大きさに対する現在の認識に反するものであり、極めて興味深いものです」。NBC ニュースは、英国中央ランカシャー大学の研究チーム主任執筆者ロジャー・クロウス氏(Roger Clowes)の言葉を伝えている 。

クエーサーは宇宙で最も明るい物体とされている。銀河系の軋轢(あつれき)から生じたもので、巨大なブラックホールがエネルギー源と考えられている。長さ 170億光年、幅40億光年にまで及ぶものもある。

計算によると、12億光年以上の構造は存在し得ないとされている。因みに、地球が位置する太陽系を含む天の川銀河の幅は10万光年だ。

「研究チームはこれまで、似たような状況を調べてきました。なぜ存在し得るのかという課題があります。これらの不可思議な現象を今後も調査していきます」とクロウス氏は語っている。

 NASA / ハッブル宇宙望遠鏡が捉えたクエーサーの画像 
 NASA / ハッブル宇宙望遠鏡が捉えたクエーサーの画像 

(翻訳編集・鶴田ゆかり)

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