100台のカメラをホームレスに イギリスでユニークな募金

お金を集めて困っている人に寄付するだけでは、後に続かない。そこで、ホームレスのアーティストを支援するイギリスの団体「カフェ・アート」がユニークな方法を考えた。

100台のインスタント・カメラをホームレスに配り、彼らに「私のロンドン」というテーマで写真を撮ってもらった。2,500枚の写真のうち、最終選考に残ったのは20枚。ホームレスの視点で撮影した都会の景色は斬新で、人気も上々。優秀作品を集めて作成したカレンダーの売り上げは9,000ドルに達し、芸術家をめざすホームレスへの支援金にあてられる。

カフェ・アートの目的の一つは、ホームレスたちの精神的な自立だ。彼らはカメラを手にして街を歩くうちに、自信を取り戻していくという。創立者の一人、ポール・ライアンさんは、「彼らが変わっていくのを見ました。このプロジェクトが、彼らを変えていったのです」と話している。

カレンダーの表紙(ROL; cover of calendar)

 

私の所有しているすべてと生活(Everything I Own or Bags of Life, Strand, by David Tovey)

 

並ぶ電話BOX(Telephone Row, Lincoln’s Inn, by XO)

 

彩色フェスティバル(Colour Festival, Olympic Park, by Goska Calik)

 

私の影(Shadow of Self, Hyde Park, by Goska Calik)

(翻訳編集・郭丹丹)

 

関連記事
内なる不満を見つめ、愛を与える方法を通じて、心の癒しと新たな可能性を見出すヒントをご紹介します。
最新研究が脳損傷患者の意識の可能性を示し、医療や家族の対応に新たな光を当てます。
GoogleのAI「Gemini」が大学院生に不適切な発言をし、AI技術のリスクが改めて問題視された。企業の責任が問われる中、AIの安全性や倫理が注目されている。類似の事例も増え、技術の普及とリスクのバランスが課題となっている
健康な心血管を保つための食事、指圧、運動の実践方法を解説。心臓病予防のヒントが満載です!
専門医が語る乳がんリスクの主な要因と予防のポイントを解説。生活習慣の見直しで健康を守りましょう。