脳と睡眠
環境が変わると眠れない!そのワケとは
旅先のホテルや宿などで、なかなか寝付けなかった…という経験がある人も多いでしょう。 特に、慣れない環境での初日は、多くの人がグッスリ眠れないことがありますよね。これは「第一夜効果」と言われ、睡眠研究の分野ではよく知られているのです。
今年5月、米ブラウン大学は被験者35人を対象に、この「第一夜効果」と脳の動きについて研究を行いました。その結果、多くの被験者は睡眠テストの初日、右脳より左脳の方が活発に働く傾向があることが分かりました。この左脳は、目覚まし時計のアラーム音など外界の刺激に素早く反応し、覚醒しやすい状態にありました。一方、次の夜からは、被験者たちの左右の脳の動きに違いは見られませんでした。二日目以降は環境に慣れるため、脳が警戒しなくなるのかもしれません。
多忙な出張をこなす人にとって、良質な睡眠はとても重要です。もしかしたら、「どこでも初日にグッスリ眠れる人」が、デキるビジネスパーソンの秘訣なのかもしれませんね。
(文・郭丹丹)
関連記事

メラトニンは快眠だけでなく、血圧や代謝にも関与。朝の日光浴や特定の食品で自然に増やす方法を、専門家がわかりやすく解説します。

ストレスが睡眠に与える影響とは?青斑核の働きやREM睡眠との関係、感情調整に必要な要素を詳しく解説。心地よい睡眠と健康的な生活を手に入れるためのヒントを紹介します。

超加工食品を多く摂る人は、不眠リスクが53%も高まる?睡眠ホルモンを妨げる仕組みや栄養不足との関係、改善のために今日からできる食事の工夫を解説。

年齢とともに失われる肌の潤いやハリ。中医学では「滋陰養血」と臓腑の調和が美肌の鍵とされ、真珠粉や漢方素材による内側からのケアと、ツボ押しや美容茶など外からのアプローチを組み合わせることが推奨されています。

「ただの風邪」と油断していませんか?芸能人の突然死で注目を集めるインフルエンザの脅威。高リスク層が今すぐ知るべき予防の鍵とは?