3つの食べ物で秋の乾燥から体とお肌を守ろう
夏の終わりから秋にかけて、気温はまだ高いが、湿度は徐々に低くなるため、体や肌が乾燥しがちになります。例えば、喉は渇き、声がかすれたりと、のどの痛みや咳などの症状が出やすくなります。そうならないようにここで、秋の乾燥対策をご紹介します。次の3つの食べ物を上手に使えば、乾燥によるいろんな症状を防ぐことができます。
1、ハチミツ
中国の薬学の名著『本草綱目(ほんぞうこうもく)』の中で、ハチミツは解熱、内臓を元気にし、解毒、潤い、痛み止めの働きがあると記されています。中国では古くから「毎朝に塩、毎夕にハチミツ」との言い伝えがあります。すなわち、朝に塩を含んだ水、夕方にハチミツを含んだ水を飲む方法で水分補給をし、肌の乾燥から来る痒みを改善していました。秋にハチミツを常に摂っていれば、体の乾燥を防ぎ、肺を潤うことができます。
一方、赤ちゃんと糖尿病患者はハチミツを摂ると長期にわたり下痢をする可能性が極めて高いため、お勧めしません。
2、梨
今が旬の梨は喉の乾燥、かゆみ、痛み、かすれなどの不快感を軽減することができます。また、蒸した梨は肺を潤い、咳止めに優れ、痰を切る作用があります。さらに不眠を患う場合、梨に氷砂糖、ユリと水を加えて蒸したものをとると精神的に安定し、気持ちが落ち着いていて、入眠しやすくなります。
胃炎や胃酸過多、胃痙攣を患う者、または長期にわたり目まいがする人にはお勧めしません。
3、大根
煮ものや刺身のツマによく使われる大根は消化を促進させ、食欲を高め、胃腸の蠕動運動を活発にさせると共に鎮咳去痰を高める作用があります。また、大根に梨を加えてミックスジュースにして飲むと効果が倍になります。
しかし、長い期間で目まいがする人、胃酸過多、体が弱っている人にはお勧めしません。
(翻訳編集・李青)
関連記事

日本料理が「水の料理」と呼ばれる理由と、五行思想に基づく食文化の調和の重要性について解説。肝木を整え、脾胃を守る食事法を学びましょう。

春から初夏の季節にぴったりの養生料理「梅干しと大根の豚バラ煮」をご紹介。肝を整え、胃腸をサポートし、体内の気の流れをスムーズにして心身をリフレッシュします。

春の穀雨は湿気が体に忍び寄る季節。脾を養い、湿気を追い払うには食事の工夫が大切です。新鮮なそら豆と干し貝柱を炊き込んだ「そら豆ごはん」は、気血を高め、脾胃を元気に整える春の養生食です。

春の風熱から体を守る食養生メニューをご紹介。風を追い出し、肝・肺・脾のバランスを整える食材で、体を潤し、食欲を促進します。風熱による不調を和らげる春にぴったりのレシピです。

春の終わりに最適な薬膳レシピ!湿気や風に負けない体作りをサポートする牛肉、大根、パクチーを使った料理で、脾と肺のバランスを整え、食欲や元気を取り戻しましょう。