最も安全性に優れた車種であることを示す「トップセーフティピック+(TSP+)」に選ばれたのは38種類の車種が選ばれ、日本車が全体の6割を占めた(Tomohiro Ohsumi/Getty Images)

IIHSの安全性評価試験 日本車が25台高評価を獲得

米国道路安全保険協会(IIHS)は2016年度の最も安全な車種を発表し、最も安全性に優れた車種であることを示す「トップセーフティピック+(TSP+)」に38車種が選ばれ、日本車が25車種と全体の6割を占めた。

IIHSは権威的な安全性実験を行う団体で、ヨーロッパのE-NCAPと並んでおり、特にロースペックモデルを用いて試験を実施するため信頼性が最も高いと言われている。

IIHSは毎年新しい車種に対して衝突試験を実施し、安全基準に基づいて車の安全性を評価する。衝突安全試験は25%オフセット前面衝突試験、40%オフセット前面衝突試験、側面衝突試験、屋根強度試験及び前面衝突予防性能試験等を含む。総合点で「TSP+」を獲得するためにはオフセット衝突試験で少なくとも「優良」か「合格」の成績を出さなければならない。

今年「TSP+」を獲得した2017年モデルの38車種のうち約六割が日本製の車で、トヨタの車種が一番多く(9車種)、二番目はホンダ(5車種)だ。

またアメリカでは交通死亡事故の半分が早朝と夕方に集中しているため自動車のライトもIIHS評価対象となっている。

今年のTSP+を獲得した38車種の中で、シボレー・ボルト、ホンダ・リッジライン、ヒュンダイ・エラントラ、ヒュンダイ・サンタフェ、スバル・レガシー、トヨタ・プリウス及びボルボ XC60のヘッドライトは「優良」(Good)と評価され、ほか31車種のヘッドライトは「合格」(Acceptable)と評価された。

2017年IIHSの最高安全評価「TSP+」を獲得した38車種のリストは以下の通り。

 

 

 コンパクトカー:

シボレー・ボルト

ヒュンダイ・エラントラ(2016年3月以降に製造されたもの)

マツダ3

トヨタ・カローラ

トヨタ・プリウス(2016年8月以降に製造されたもの)

 ミッドサイズカー:

ホンダ・アコード

マツダ6

日産・アルティマ(日産ティアナ北米仕様)

日産・マキシマ

スバル・レガシィ

スバル・アウトバック

トヨタ・カムリ

トヨタ・プリウスV

フォルクスワーゲン・ジェッタ

 ミッドサイズラグジュアリーカー:

アウディA4

レクサスES350

ボルボS60

ボルボV60

 フルサイズラグジュアリーカー:

ジェネシスG80

ジェネシスG90

レクサスRC

 ミニSUV:

マツダCX-3

三菱アウトランダー

日産ローグ

スバル・フォレスター(2016年10月以降に製造されたもの)

トヨタRAV4

 ミッドサイズSUV:

ホンダ・パイロット(ホンダパイロット)

ヒュンダイ・サンタフェ(2016年3月以降に製造されたもの)

 ミッドサイズ高級SUV:

アキュラMDX

アキュラRDX

アウディQ5

ビュイック・エンビジョン

レクサスNX

レクサスRX

メルセデス・ベンツGLE-クラス

ボルボXC60

 ミニバン:

クライスラー・パシフィカ(2016年8月以降に製造されたもの)

スポーツユーティリティトラック(SUT):

ホンダ・リッジライン

(翻訳編集・揚思)

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