戦国時代の歴史エンタメ映画「花戦さ」と文化庁がタイアップ

文化庁は、16世紀の戦国時代を舞台にした歴史エンターテイメント映画『花戦さ』とタイアップ企画を実施することを発表した。文化庁は、映画のタイアップポスターとチラシの作成や、主演・野村萬斎氏と文化庁長官との対談を行い、文化庁ホームページに掲載する。映画は6月3日から全国の映画館で上映予定。

映画は、野村萬斎さん演じる主人公で、いけばなを確立したとされる京都・頂法寺六角堂の僧・池坊専好(いけのぼう せんこう)が、太閤豊臣秀吉に切腹を迫られ死亡した友人で茶人・千利休のあだ討ちのため、刀ではなく「花」を手に、権力者に立ち挑む姿が描かれている。

いけばなには「池坊」「草月流」「小原流」と呼ばれる三大流派がある。この中で池坊がいけばなを確立したといわれており、最も古い流派とされる。同映画製作委員会によると、シーンを彩る美しいいけばなは、四代目池坊専好および池坊華道会が手がけた。

映画の脚本は、TBSの「JIN-仁-」やNHKの朝ドラ「ごちそうさん」などで知られるヒットメーカー・森下佳子さんが担当。主人公の池坊専好に野村萬斎さん、豊臣秀吉に市川猿之助さん、織田信長に中井貴一さん、前田利家に佐々木蔵之介さん、千利休に佐藤浩市さんがそれぞれの役柄を演じる。

文化庁は発表の中で「華道をはじめとする生活文化は、歴史や風土の中で受け継がれ、広く日常的に人々に親しまれてきたものであり、日本の文化を語る上で不可欠なものです。タイアップ企画を通じて、この映画のテーマである華道、茶道、墨絵などに多くの方々が触れ、生活文化がより身近なものになることを期待しています」と述べている。

(編集・岳進)

関連記事
人に悪く言われても、怒らず、謙虚に接した翟方進。 相手の敵意を消し、関係を円満にしたこの逸話は、『漢書』に記された2000年前の人間関係の知恵です。 一歩引く勇気が、道を開きます。
東京の春を切り取った18枚の静止画を通して、春の希望と喜び、そして前向きに生きる活力を感じて頂けたら幸いです。
ローゼルは抗酸化成分が豊富で、血圧・血糖・脂質を下げ、がんやアルツハイマーの予防にも効果が期待されます。美容やダイエットにも有効で、薬食同源の代表食材として注目されています。
「血管の老化」が心筋梗塞や脳卒中を招く⁉ でも安心。ブロッコリーやリンゴなどの“若返り食材”と、1日3分の簡単運動で血管年齢は変えられる!
かつて菜食主義を信じていた有名シェフが、自然と命の循環を見つめ直し、再生農業の道へ。すべての命が関わる「ほんものの食」とは何か──その答えがここにあります。