米家計所得と資産、2013─16年に全般的に増加=FRB調査

[27日 ロイター] – 米連邦準備理事会(FRB)が27日に公表した家計調査報告によると、2013─16年の間に米家計の所得と純資産は全般的に増加した。

ただ所得の不均衡は拡大した。調査対象となった世帯の上位1%が占める所得の割合は23.8%と前回調査の20.3%から上昇、上位2─10%の割合はほぼ変わらずで、残り90%の占める割合は49.7%に低下した。

FRBは3年ごとに国内の家計所得や債務などの調査を実施。6254世帯を対象に行った今回の調査では、低・中所得層の所得に大きな打撃を与えた経済危機・景気後退(リセッション)局面からの回復が鮮明になった。

2013─16年の間に世帯所得(中央値)は10%増加し5万2700ドルとなった。平均所得も14%増加し10万2700ドルとなった。

世帯あたりの純資産も16%増加し9万7300ドルとなった。

世帯所得(中央値)は、黒人世帯で10%、ヒスパニック系世帯で15%、それぞれ増加。一方、白人世帯では伸びが6%にとどまった。

また、都市と地方の世帯所得(中央値)の差は拡大。都市部では10%増加したが、地方では2%増にとどまった。

2004年に69.1%とピークに達した住宅所有率は、63.7%に低下した。保有住宅の価値は平均で6%上昇した。

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