民進が希望の党と合流の方針、前原代表「名を捨て実をとる決断」
[東京 28日 ロイター] – 民進党は28日午後、党本部で両院議員総会を開き、来月の衆議院選挙で小池百合子東京都知事が代表を務める「希望の党」と合流する方針を満場一致で決めた。民進党の衆院議員は、離党したうえで希望の党に公認申請を行う。
民進党は候補者を擁立せず「希望の党を全力で支援する」という。
前原代表は総会の冒頭、今回の決断について「もう一度政権交代を実現し、安倍政権を退場に追い込みたい」と述べ、「理想の社会を作るため名を捨てて実を取る、その決断をぜひ理解いただきたい」と訴えた。
総会では特に強い異論や反対意見はなく、満場一致の拍手で提案が了承された。
前原代表は総会後の記者会見で、候補者全員が希望の党から公認を得られるよう交渉に努力すると述べた。
衆院議員が離党しても民進党は政党として存続するため、自身は民進党の代表を辞めず、衆院選に希望の党で出馬するか無所属で出馬するかは10月10日までに結論を出すとした。
民進党の参院議員や地方議員、党員・サポーターについては「衆院選が終わった後にどういう形で合流するか、一つになることを目指して努力する」とした。
景気回復まで消費増税の凍結を主張している小池代表と政策が矛盾しないかとの質問には、民進党の公約は消費増税を前提としているわけではなく、その使い道について示したものであり、「消費税に頼らないなら、新たな財源を見出す」と答えた。
選挙後の首班指名で誰を選ぶかについては「新たな党の中で、みんなで決めていく」とした。
*内容を追加しカテゴリーを修正します。
(宮崎亜巳)
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