中国大型連休 各地混雑・渋滞、回線混雑でSNS投稿も不可に

中国で1日から8連休に突入した。メディアの報道によると、連休初日の1日に国内各地の観光者は約1億1300万人に達した。この影響で、各地の一般道路や高速道路の混雑・渋滞、スマートフォン通信回線の混み合いでネット接続不可などの問題が多発している。中国当局は連休中、約7億1000万人の市民が国内旅行に出かけると推定する。

国内メディアの報道によると、1日早朝7時、広東省広州市白雲国際空港に向う高速道路で22キロの渋滞が発生した影響で、約1000人の利用客が飛行機に乗り遅れたとした。

また、交通事故も多発している。1日午前4時から8時まで、北京市と河北省承徳市を結ぶ京承高速だけで30件の交通事故が起きた。

各主要観光地でも観光客が殺到したことで深刻な混雑問題が起きている。中国五名山の一つ、陝西省華陰市にある華山の観光管理当局は、9月30日午後2時から1日午後2時まで、約7614人の観光客が華山観光区に入ったとした。しかし、同日雨と霧のため、観光目玉の「長空桟道」が閉鎖された。約8000人の観光者は傘をさし、またはレインコートを着用して険しい山道を登り続けた。

国内旅行会社の統計によると、大型連休中に華山に行く観光者の数は全国各観光地の中で2位の多さだという。昨年の同時期の連休では、華山観光地区に訪れた人の数は17万8300人だった。

一方、中国南部浙江省杭州市にある観光スポット、西湖観光区では30日から1日午後4時までに約39万2400人の観光客が訪れたという。

西湖の周辺では1日午前10時半から11時半まで観光客が急増した。観光者らが相次いで、旅先の写真などを会員制交流サイト(SNS)に投稿しようとしたことで、スマートフォン通信システム(4G、フォースジェネレーション)の回線が混み合い、正午12時頃インターネットへの接続は一時できなくなった。

その後、中国版ツィッターの微博では、「西湖の隅っこまで押しのけられたのに、(微信の)モーメンツに投稿できない」と検索ランキング1位になった。

杭州市地下鉄情報サイト「杭州地鉄網」によると、9月30日の利用者数が116万9700人に達し、一日として今年の最多となった。

観光客が捨てたとみられるごみの散乱も目立っているという。

国内インターネット上では、あるネットユーザーは、西湖観光区の清掃員が10月1日に、1人で1500個のたばこの吸い殻、200リットルの使い捨て弁当箱を回収したと投稿した。この清掃スタッフは「2日のごみ量がもっと増えるだろう」と嘆いたという。

(翻訳編集・張哲)

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