熱帯低気圧「ネイト」、中米で死者10人 週末に米メキシコ湾岸へ

[サンノゼ 5日 ロイター] – 5日に中米各地を襲った熱帯低気圧「ネイト」による豪雨の影響で、少なくとも10人の死者が出ている。今週末にかけてハリケーンに発達し、メキシコのカリブ海沿岸リゾートや米メキシコ湾岸を直撃する可能性がある。

コスタリカ当局によると、豪雨の影響で少なくとも6人が死亡。政府は緊急事態宣言を出した。

ニカラグアでも副大統領が国営メディアで、少なくとも4人が死亡し、6人が行方不明になっていると明らかにした。

ネイトはニカラグア北東部とホンジュラス東部を通過し、5日夜にカリブ海北西部に移動する見込みだ。最大風速は時速64キロ。

米国立ハリケーン・センター(NHC)の広報担当者によると、ネイトは今後、「カテゴリー1」のハリケーンに発達する見通しで、8日に米メキシコ湾岸を直撃すると予想されている。

米フロリダ州とテキサス州は5日、住民に警戒を呼びかけ、フロリダ州の29郡とルイジアナ州ニューオーリンズは非常事態宣言を出した。

シェブロンやBP、エクソンモービル、ロイヤル・ダッチ・シェル、スタトイルなど石油大手は、メキシコ湾の海上施設からの作業員退避や生産停止などの対応を明らかにした。

米内務省安全環境執行局(BSEE)によると、5日時点でメキシコ湾の石油生産の約14.6%、天然ガス生産の6.4%が停止している。

関連記事
最近、バルト海にある二本の重要な海底ケーブルが損壊し、ドイツ、スウェーデン、フィンランド、リトアニアの四か国が […]
米国議会は中国の最恵国待遇の取り消しを提案。AI技術競争において優位を目指す「AIマンハッタン計画」も始動。中国経済への影響が注目される
トランプ次期大統領は緊急事態宣言を準備し、不法移民の強制送還計画を発表した。計画では特に中国籍の兵役年齢の男性を優先している
米司法省は最近、IR事業をめぐり日本の政府関係者に賄賂を渡すよう指示して、中国企業のCEOを海外腐敗行為防止法違反の容疑で起訴した。
豪州初の女性宇宙飛行士ベネル=ペッグ氏は、シドニーの会議で「宇宙には地球上の砂浜の砂粒に例えるほどの恒星があり、生命の存在は確実だ」と語り、太陽系内外での地球外生命探査の可能性に期待を寄せた。「宇宙での発見は生命の理解を深める貴重な手がかりになる」と強調。