米軍、湾岸地域での合同軍事演習縮小 カタール問題受け

[ドバイ 6日 ロイター] – 中東地域を担当する米中央軍(CENTCOM)の報道官は6日、カタールと近隣諸国の国交断絶問題を受け、ペルシャ湾岸地域での合同軍事演習への関与を一部縮小していることを明らかにした。

サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンとエジプトは今年6月、カタールがテロリズムを支援していると非難し、同国との国交を断絶。陸路や海路を遮断するなどの経済制裁を科している。

カタールはテロ支援を否定し、制裁は同国の外交政策を力によって変更させることを意図したものと非難している。

この問題を受けて米軍は一部湾岸協力会議(GCC)諸国との軍事演習を縮小したかとの質問に、トーマス報道官は「地域の共通利益を尊重するため、一部の軍事演習への参加を見合わせている。われわれは引き続き、すべてのパートナーに対し、地域の安全保障と安定を可能にする共通の解決策に向けて取り組むよう促していく」と回答した。

 

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧下さい)

関連記事
ハーバード大学などアメリカの名門校が「民主主義への脅威」とされる理由とは? 外国人学生、補助金、思想拡散──国家安全保障の観点から見た学術界の現実に迫る。
「ありがとう」だけで数千万円規模の電気代? ChatGPTとの会話がもたらす、AIの裏側にある莫大なエネルギー消費とは。
地震で倒壊した中国国有ゼネコン施工のタイの高層ビル、書類の技術者署名30人分が偽造?
永遠の歌姫、テレサ・テン未発表曲来月公開へ。没後30年、台湾で大規模追悼式。
日本と欧州連合(EU)は8日、都内で閣僚級の「日EUハイレベル経済対話」を開催し、中国製品の過剰な流入に対して共同で対応する方針を確認する見通しとなった。