原油先物まちまち、中国での需要増に伴う需給ひっ迫見通しなどで

[シンガポール 8日 ロイター] – アジア時間8日午前の原油先物はまちまち。協調減産が続く中で中国の堅調な原油需要により需給がひっ迫するとの見方から北海ブレント先物は上昇する一方、米原油先物はシェールオイルの増産見通しを受けて下げている。

0121GMT時点で北海ブレント先物は前日清算値比0.05ドル高の1バレル=63.74ドル。前日に付けた約2年半ぶり高値64.65ドルからはさほど離れていない。

米原油先物は前日清算値比0.12ドル安の1バレル=57.08ドル。こちらも今週付けた2015年7月以来の高値57.69ドルに近い水準を維持。

中国で8日発表される貿易統計の速報値では、堅調な原油輸入が続いたことが示される見通し。

トレーダーは、市場は緊迫する中東情勢の展開に注目しており、引き続き取引に慎重だと指摘する。

政治リスク専門コンサルティング会社のユーラシア・グループは「レバノンのハリリ首相の辞任に加え、イエメンの反体制派によるサウジアラビアへのミサイル発射で中東の紛争リスクは高まっている」と指摘した。

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