訪朝の国連事務次長、北朝鮮高官に「連絡窓口の設置が急務」
[ソウル/国連 9日 ロイター] – 国連は9日、フェルトマン国連事務次長(政治局長)が北朝鮮を訪問中に同国の李容浩(リ・ヨンホ)外相らに対し、関係国との衝突リスクを軽減するために「連絡窓口を設けることが急務」との考えを伝えたと発表した。
フェルトマン氏は北朝鮮に4日間滞在した後、9日午前に北京の空港に到着したが、記者団には何も語らなかった。
その後の国連の発表によると、同氏は訪朝中に朴明国(パク・ミョングク)外務次官とも会談。国連安全保障理事会の決議の完全履行の必要性を強調したほか、国際社会が平和的な解決の実現を目指していることを伝えたという。
フェルトマン氏はまた、「現在の(朝鮮半島)問題には、誠実な対話を通じて至る外交的な解決しかありえない。時間が最も重要だ」と発言。北朝鮮側とは、「現在の状況が今日の世界で最も緊迫し、危険な安全保障問題である」との認識で一致したという。
北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)によると、北朝鮮の高官とフェルトマン氏は今回の訪問によって双方の理解が深まったとの見解で一致し、定期的に意思疎通を図ることで合意した。
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