フランス最大野党・共和党、新党首にボキエ氏選出

[パリ 10日 ロイター] – フランス最大野党の共和党は10日、新党首にサルコジ政権で閣僚を務めたローラン・ボキエ氏(42)を選出した。

共和党の支持率は陰り気味。ボキエ氏は、マクロン大統領について、地方への配慮が足りず、治安対策もお粗末だと批判。マクロン氏が提唱する欧州連合(EU)の統合強化についても、行き過ぎだと主張している。

ボキエ氏は支持者に「今夜、右派が復活した」と表明。「(マクロン)大統領は犯罪に対して受け身だ。イスラム過激派に断固たる姿勢を示していない」とし、共和党の右派色を強めることで、党内の立て直しを図る意向を示した。

党首選では党員約10万人の4分の3が、ボキエ氏の選出を支持した。

ただ、党内の一部の穏健派は、極右政党「国民戦線」の支持者の取り込みを狙うボキエ氏を不安視。強硬路線を修正しなければ離党も辞さない構えを示している。

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