EU、ロシア大統領選巡り反体制派指導者の出馬阻止決定を批判

[ブリュッセル 26日 ロイター] – 欧州連合(EU)欧州対外活動庁(EEAS)は26日、ロシア当局が反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏に来年のロシア大統領選に出馬する資格はないと判断したことについて、民主的な選挙の実施に疑問を投げ掛けたとして批判した。

ロシアの中央選挙管理委員会は25日、ナワリヌイ氏について、過去に有罪判決を受けたことを理由に、3月18日の大統領選に出馬する資格はないとの判断を示した。ナワリヌイ氏は政治的目的のため、虚偽の理由で排除されたと反発している。

EEASは、この判断は「ロシアの政治的多元主義や民主的な選挙が実施されるかどうかについて深刻な疑問を生じさせた」とした。

ロシア当局に対し、3月の大統領選を含む全ての選挙で「公正な条件を確保」するよう求めた。また、ナワリヌイ氏の過去の有罪判決については、公正な裁判への権利が認められなかったとする欧州人権裁判所の見解を明らかにした。

関連記事
中国共産党(CCP)は、カンボジアのリアム海軍基地の拡張工事を正式に完了した。この拡張は、中国のジブチにある海外基地を彷彿させるものであり、南シナ海におけるCCPの軍事的影響力拡大への懸念を一層高めている。
米国のトランプ大統領は、世界の「相互関税」を90日間停止したが、強硬な中共に対しては次々と追加措置を講じており、中国の一部商品には最大245%の関税が課されている。
4月22日、ロイターが入手した文書によると、中国共産党の党首がベトナムを訪問した直後、ベトナム商工省はアメリカやその他の貿易パートナーに対し「違法な貨物転送」の詐欺行為を厳しく取り締まるよう指示を出し、アメリカによるベトナムへの高関税措置を回避しようとしている。
イギリスの財務大臣レイチェル・リーブス氏は、低価格輸入品に適用される関税免税制度を精査し、国内市場における公正な競争を守る意向を示した。
ベトナムが米国から最新F-16戦闘機を大量購入へ。中共の脅威に備えた動きで、米越関係最大の防衛取引となる見込み。