中国2隻目の国産空母、戦闘機搭載数40機に=米誌

中国当局は、国産航空母艦(空母)の製造を加速化している。ウクライナから購入した空母を基に改造した「遼寧」がすでに就役しているほか、軍当局は国産空母を続々と進水し就役しようと計画している。また、当局は戦闘機搭載量の拡大、攻撃威力の強化を中心に空母を製造しているという。

米科学技術誌・ポピュラーメカニクス(Popular Mechanics)(1月19日付)によると、今製造中の中国2隻目の国産空母「002」の体積は、「遼寧」と1隻目国産空母「001A」より大きいという。また排水量も前2隻より高く、8万トンに達する。「002」は電磁式カタパルトによる艦載機発艦方式を取る。

同誌によると、中国当局は2015年3月、国営中国船舶工業集団公司(CSSC)傘下江南造船有限責任公司の上海長興島造船基地で、「002」を製造し始めた。来年内に建造が終了するとの見込みだ。

「002」の全長が、前2隻と比べて長いため、空母用または戦闘機用の燃料を積載できるという。

また、戦闘機の搭載可能機数は40機とみられる。「遼寧」は24機で、「001A」は30機と推定されている。

米誌は、当局は今後「002」において、「紅旗10(HQ-10)」近接防空システムやミサイル・魚雷防衛システムなどの兵器装備、医療設備、海水淡水化設備を増強していくと予測している。

ロシアの軍事専門家のカシェン氏は2016年、中国が建造中の2隻目空母はソ連時代の航空母艦「ウリヤノフスク」の資料を参考にしているかもしれないと述べた。。「ウリヤノフスク」は満載排水量が7万9000トン以上の大型原子力空母で、建造は完工できなかった。

 2017年6月に進水した初の国産空母とうたった001A型について、カナダ軍事専門誌「漢和ディフェンス・レビュー(漢和防務評論)」の平可夫編集長は、同空母の基本構造は旧ソ連のアドミラル・クズネツォフ(Kuznetsov)空母を完全に複製したものだと分析した。

 

(翻訳編集・張哲)

関連記事
湖南省株洲市の湘江で、ウイルスサンプル収集用試験管が大量に発見され、住民たちは感染リスクに怯えています。当局は「未使用で損傷はなく、ウイルスは検出されなかった」と発表しましたが、専門家や市民の間で疑問の声が広がっています。試験管の正体や流出の経緯について調査が進む中、不安は収まりません。病院も研究所を信用できないのは間違いない。中国ではコロナが収束していないというのは、こういうことなのか?
米司法省は最近、IR事業をめぐり日本の政府関係者に賄賂を渡すよう指示して、中国企業のCEOを海外腐敗行為防止法違反の容疑で起訴した。
ニセモノ摘発も命がけ、道徳低下した中国社会。中国福建省の展示会で、偽商品の摘発を目的とするインフルエンサーが暴行を受ける事件が発生しました。「福建鉄鉄」のカメラマンが問題商品を通報したことがきっかけで、出品者らから集団暴行を受けたとされています。この事件は、中国SNSやメディアで大きな注目を集めており、現在、市場管理局と公安当局が調査を進めています。偽商品撲滅の活動が招いた事件の経緯とその背景に迫ります。
19日、中国江蘇省連雲港市にある国有企業「中国化学工程第十四建设有限公司」の正門前で、ある女性が滞納された給料の支払いを求めて会社管理者の足に抱きつき泣き叫ぶ姿が撮影されました。この動画はSNSを通じて拡散され、多くの人々に衝撃を与えています。女性の訴えに耳を貸さない企業の対応と、中国社会で頻発する同様の問題に、ネット上では悲しみと怒りの声が相次いでいます。「惨め過ぎる」労働者の姿。官製メディアが宣伝する「盛世(繁栄)」中国のリアル。経営者が人間なのか? 人間であれば、会社をつぶす決意をして、会社財産を売って、給料を支払うはずだが。
湖北省武漢市で、配達食注文に対するクレームが原因で、配達員がナイフを持って客の家に押し入ろうとする衝撃的な事件が発生した。監視カメラには、ドアを内側から押さえる家主と、外でナイフを振り上げながら脅す配達員の姿が記録されている。この事件をめぐり、SNSでは中国社会のストレスや労働環境への懸念が噴出。「極限状態にある人々の行動は予測不能」といった声も広がっている。 至るところに「火薬庫」の中国、言動を慎まないと、いつどこで殺されるかわからない。