豪連立政権内の亀裂あらわ、副首相が不倫問題巡る首相の発言を批判

[シドニー 16日 ロイター] – オーストラリアのジョイス副首相は16日、元スタッフの女性との不倫問題を巡って辞任することを拒否するとともに、自身の行為に関するターンブル首相の発言は「不適切だ」と批判した。

連立政権内の亀裂があらわになった格好だ。

ターンブル氏は前日の記者会見で、ジョイス氏が元広報担当の女性と不倫関係となり、女性が妊娠していることについて「ジョイス氏は衝撃的な判断の誤りを犯した」と述べた上で、「閣僚が自分達のために働いてくれる人と性的関係を持つことは受け入れられない」と説明した。

ターンブル氏はまた、ジョイス氏に対して自身の立場を考慮するよう求めていた。

ターンブル氏の発言は国民党党首でもあるジョイス氏に副首相辞任を事実上求めたものとみられていたが、ジョイス氏は16日、同僚の支持を得ていると発言。キャンベラで記者団に対し、「きのうの記者会見での首相発言は、さらなる害を引き起こす」と批判した。

ターンブル氏はこうした批判についてコメントを避けたものの、ジョイス副首相を解任するよう求める圧力が強まっている。ただ、連立政権はわずか1議席差で辛うじて議会の過半数を維持しているにすぎず、ジョイス氏が議員辞職すれば連立政権がリスクにさらされることになる。

議会は15日、不倫問題でジョイス氏が閣僚としての行動規範に違反したとし、辞任を求める動議を可決した。

野党・労働党のショーテン党首は「この政権は危機にある。首相と副首相が敵対しており、この危機が続くことは容認できない。ターンブル氏は内閣からジョイス副首相を追い出さなければならない」と述べた。

*内容を追加します。

関連記事
2年前、全中国を席巻した「白紙運動(革命)」は中共執政以来数少ない抗議成功例となったが、今もなお大勢の若い抗議者が投獄され、あるいは行方不明になっている。
林芳正官房長官は26日の記者会見で、共同通信が生稲晃子外務政務官が参院議員就任後に靖国神社を参拝したとする記事を訂正したことに関し、「事実に基づかない報道がなされたことは極めて遺憾」と述べた。誤報は、日韓外交に影響を及ぼした可能性もある。
トランプ氏は、就任初日に合成麻薬「フェンタニル」の取引を巡る懸念を理由に中国からの輸入品に追加で10%の関税、不法移民問題をめぐりメキシコとカナダからの輸入品に25%の関税を課すと表明。
テキサス州アボット知事は、中国への新規投資を禁止し、既存の中国資産の売却を命令。米中関係の緊張が資本市場に波及し、中国株式市場は大幅下落を記録した。影響は他州にも
新たな大規模移民の波がグローバルに起きている。国民としての結束を弱め、各国が次第に自国のアイデンティティを喪失する可能性がある。