メキシコ経済相、米商務長官らと会談 鉄鋼関税に懸念示す
[メキシコ市 28日 ロイター] – メキシコ市で北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の第7回会合が行われる中、メキシコのグアハルド経済相は28日、米ワシントンでロス米商務長官とライトハイザー米通商代表部(USTR)代表と会談した。
メキシコ経済省は声明で、グアハルド経済相とロス長官が、米国が検討している鉄鋼輸入への関税のほか、定期的に再交渉しているトマトや砂糖を巡る二国間協定について協議したと発表した。
またグアハルド氏はライトハイザー代表とも会談し、NAFTA再交渉第7回会合の最終日となる3月5日の閣僚協議について話し合ったという。
トランプ米大統領は、鉄鋼とアルミニウム輸入に対する関税適用を検討している。ただNAFTA加盟国を含む一部の国を除外する可能性がある。
メキシコ当局者によると、ロス長官との会談では鉄鋼とトマトの取引に関して懸念を示し、メキシコが鉄鋼関税に報復措置を講じる考えを示したという。
メキシコ市で行われているNAFTA再交渉では、自動車産業に大きな影響を与える原産地ルールについて交渉が行われた。ただ米国のバーンスタイン交渉官が協議のためワシントンに呼び戻され、メキシコに戻る可能性は低いとみられている。
カナダのフェルヘール首席交渉官は記者団に対し、交渉で一部進展がみられたと述べた。詳細は明らかにしなかった。
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