再生可能燃料基準を巡る対立、米大統領が歩み寄り求める

[ニューヨーク 1日 ロイター] – トランプ米大統領は1日、再生可能燃料基準(RFS)を巡って対立しているトウモロコシ生産業界と製油業界に対し、歩み寄りを求めた。

RFSは、製油会社に対してガソリンにトウモロコシ由来などのバイオ燃料の一定量を混合することを義務付ける制度。ただ、製油会社側の負担が年々増大し、製油業界と、RFSで恩恵を受けるトウモロコシ生産農家の利害が対立するようになったため、両業界を重要な支持基盤としているトランプ政権が調整に乗り出している。

1日の会合に出席した関係者によると、トランプ大統領は、バイオ燃料のクレジットの価格に上限を設ける製油業界の案に支持を表明。一方で、エタノール含有率が高いガソリンの販売拡大を求めるエタノール生産業者の案も支持する考えを示した。

トランプ大統領は、双方の案を採用することで「ウィンウィンの(双方にとって利益のある)」解決策を編み出せるとの認識を示した。

 3月1日、トランプ米大統領は、再生可能燃料基準(RFS)を巡って対立しているトウモロコシ生産業界と製油業界に対し、歩み寄りを求めた。写真はホワイトハウスで2月撮影(2018年 ロイター/KEVIN LAMARQUE)
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