トランプ大統領「貿易戦争も悪くない」、EUに関税方針を警告
[ワシントン 6日 ロイター] – トランプ米大統領は6日、鉄鋼とアルミニウムの輸入製品に高い関税を課す計画に改めて言及し、欧州連合(EU)は貿易で米国を正当に扱っていないことで「大幅な税」に直面するだろうと警告した。
トランプ大統領は、EU加盟国であるスウェーデンのロベーン首相との記者会見で「(EUは)われわれが彼らとビジネスをすることをほぼ不可能にしている。それなのに自動車や他のあらゆる製品を米国に輸出している」と指摘。「好きにすればいいが、そうすればEUの自動車に25%の高い関税を課す。そう長くは好きにしていられなくなるだろう」と語った。
トランプ大統領は前週、鉄鋼に25%、アルミニウムに10%の輸入関税を課す方針を表明。貿易相手国の反発を呼ぶとともに、米国内でも貿易摩擦の激化が懸念されている。
トランプ氏はホワイトハウスで記者団に「どの国にも負けているのだから、貿易戦争も悪くないだろう」と述べ、大幅な貿易赤字が生じている現状を勘案すれば貿易戦争でも有利な立場にあるとの認識を再び示した。
ロベーン首相は会見で「関税の引き上げによって長期的に全ての国が痛手を受けると確信している」とけん制した。
トランプ大統領は、カナダとメキシコについて、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉で米国と合意に達すれば、高い関税の適用除外とする可能性に言及。
ただ、「他の諸国についてはそのような選択肢は認めない。米国のために何かしてくれるならば話は別だ」と述べ、EUが米国製品に対する貿易障壁を引き下げれば、免除措置を講じる可能性があるとした。「そうすれば話し合いを始められる」と続けた。
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