英独仏米、ロシアに元スパイ暗殺未遂事件の説明要求 首脳が共同声明

[ロンドン 15日 ロイター] – 英独仏米の4カ国は15日、共同声明を発表し、英国内で今月初めに発生したロシアの元情報機関員の暗殺未遂事件は西側諸国の安全に対する脅威であるとの認識を示し、ロシア政府に対し事件の説明を要求した。

声明は英国のメイ首相、米国のトランプ大統領、ドイツのメルケル首相、フランスのマクロン大統領が共同で発表。「われわれはロシアに対しこの事件に関するすべての質問に答えるよう呼び掛ける」とし、「(暗殺未遂事件は)英国の主権に対する攻撃だった。われわれすべての安全を脅かす事件だった」とした。

声明は英国の同盟国による協調対応を示唆しているが、ロシアが要請に応じなかった場合に具体的にどのような対処するかについては踏み込んでいない。

この事件はロシアと英国の二重スパイだったセルゲイ・スクリパリ氏(66)と娘のユリア氏(33)が今月4日に英南西部ソールズベリーで意識不明の重体で見つかったもの。英当局者は事件で使用された神経剤が1970─80年代に旧ソ連軍が開発した神経剤「ノビチョク」だったと特定した。

英政府はロシアに対し事件の説明を求めていたが、ロシアは回答せず、14日に23人のロシア外交官を国外追放する方針を発表している。

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