原油先物、中東情勢巡り神経質な展開 米供給増が重し
[シンガポール 12日 ロイター] – アジア時間の原油先物市場は、シリアでの軍事行動を巡る懸念を背景に神経質な展開が続いている。ただ米国の供給増加が重しとなり、11日に付けた2014年以来の高値水準からは後退している。
0016GMT(日本時間午前9時16分)時点で、北海ブレント先物<LCOc1>は0.08ドル安の1バレル=71.98ドル。
米WTI原油先物<CLc1>はほぼ横ばいの1バレル=66.83ドル。
北海ブレントとWTIは11日、それぞれ73.09ドル、67.45ドルと2014年以来の高値を付けていた。サウジアラビアがイエメンで活動する武装組織「フーシ派」が首都リヤドなどに向け発射したミサイルを迎撃したと発表したことや、トランプ米大統領が米国のミサイルが「シリアに向かう」と述べロシアに警告したことが背景。
一方、米エネルギー情報局(EIA)の週間石油在庫統計によると、米原油在庫は330万バレル増加し4億2864万バレルとなった。
原油生産は日量1053万バレルと過去最高を更新した。
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