米国、対中通商交渉で鶏肉・牛肉・バイオ農産物を優先=農務次官

[シカゴ 12日 ロイター] – 米中貿易摩擦が続く中、通商交渉にあたる米農務省のマッキニー次官(貿易担当)は12日の記者会見で、米政府としては鶏肉、牛肉、バイオ農作物を優先して協議していると明らかにした。

バイオ農作物を巡っては、遺伝子組み換え(GM)作物などバイオ農作物に対する中国当局の認可の遅れを米国は問題視している。

マッキニー次官は北京で今月3日まで開かれた米中通商協議に米国側代表団として出席していた。

関係筋は先にロイターに対し、米政府は中国側に米国産鶏肉の輸入禁止の解除に加え、GM作物の中国市場へのアクセス改善を求めていると明らかにした。

マッキニー次官は、鶏肉とバイオ農産物の他に協議されたのは「100日計画と、これに基づく米国産牛肉の扱いなど協議が続いている議題だ」と述べた。詳細には触れなかった。

中国は2017年5月、米中間の貿易不均衡是正を目指す「100日計画」の一環として、米国産牛肉の輸入を拡大することに合意した。

次官は、北京での通商協議で中国側は「数字に特にこだわっていた」とし、「米国側は議論が必要と思われる多くの政策や規制上の問題の協議を終えるまでは数字の議論はしないと反論した」と説明。

また、中国とのさらなる通商協議を望むとし、「全てがわれわれの要望通りになるとは思わないが、交渉は継続中だ」と語った。

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