コンゴでエボラ出血熱が再び流行、隣国へ広がる恐れも=WHO
[ジュネーブ/ゴマ 2日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)は2日、コンゴ東部でエボラ出血熱が流行し、数十キロメートルの範囲に拡大する公算が大きいと発表した。隣国ウガンダに広がる恐れもあるという。
コンゴ保健省によると、同国東部の北キブ州にある人口約6万人の町マンギナとその周辺では、4人がエボラ出血熱に感染したことが確認された。現地はウガンダとの国境からの距離が100キロメートル。この地域では7月後半を中心に、発熱を伴う出血の症状が出た20人が死亡している。
コンゴでは北西部でもエボラ出血熱が流行して33人が死亡したが、先週に終息が宣言されたばかりだった。
WHOのピーター・サラマ事務局次長(健康危機担当)は、現地がウガンダなど近隣諸国との国境に近い点を踏まえると、地域的な感染リスクは高まっているとの見方を示した。
コンゴでエボラ出血熱が流行するのは10回目となる。前回の流行では33人が死亡したが、製薬会社メルク<MRK.N>が製造したワクチンの使用でウィルスが抑えられたため、対応は一定の成果を挙げたとみられている。
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