トランプ氏、判事承認巡る攻防で民主批判 共和支持層にアピール
[カウンシルブラフス(米アイオワ州) 9日 ロイター] – トランプ米大統領は9日、アイオワ州で開かれた政治集会で、ブレット・カバノー氏の最高裁判事承認手続きを巡る攻防に関して野党民主党を痛烈に批判した。この問題を利用して共和党支持層の中間選挙への関心を高め、民主による議会多数派奪還を阻止したい考えをにじませた。
集会は共和党候補を応援するためにネブラスカ州境に近いカウンシルブラフスで開かれた。トランプ氏は支持者らを前に、民主党によるカバノー氏の承認阻止に向けた試みは「国家の恥」だとして一蹴。カバノー氏に持ち上がった性的暴行疑惑については触れなかった。
「民主党はカバノー氏を破滅させたかった。無論、わたしの破滅も望んでいる」と語り、「4週間後には民主のとんでもない行動に審判を下すチャンスが来る」と強調した。
上院本会議は6日、カバノー氏の最高裁判事への指名を50対48の賛成多数で承認。8日夜にホワイトハウスで開かれた就任式典では、トランプ氏はカバノー氏や同氏の家族に対し、承認手続きが波乱含みとなったことを謝罪した。
トランプ氏はアイオワ州の集会で、民主党が議会多数派を奪還すれば、カバノー氏の罷免が可能になると警告。「民主党に政治を任せるのは危険すぎる。常軌を失っている」と主張した。
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