カショギ氏殺害、皇太子の関与示す直接的な証拠ない=米国務長官
[ワシントン 1日 ロイター] – ポンペオ米国務長官は1日、サウジアラビア人の著名記者ジャマル・カショギ氏の殺害事件を巡り、米国が得ている情報からはサウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子の関与を示す直接的な証拠はないと述べた。
アルゼンチンのブエノスアイレスで20カ国・地域(G20)会合の合間に行われたCNNのインタビューで語った。
同長官は「米政府が保有する情報すべてに目を通した」とし、「分析の結果、カショギ氏殺害に皇太子が関与した直接的な証拠はない。これは正確かつ重要な声明であり、われわれはきょうこれを公表している」と語った。
米中央情報局(CIA)は「強い確信」を持って、ムハンマド皇太子が殺害に関与したと断定したかとの質問には、コメントできないと述べた。
ポンペオ長官はまた、米国はアフガニスタン和平や対イラン包囲網でサウジと協力関係にあり、サウジは米国にとって「強力な支持者だ」と指摘。「これまで70年にわたって共和、民主両政権で同様に重要視されてきた関係であり、われわれはこの関係の維持を目指している」と表明した。
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