【身近な植物】「七草粥」でお馴染みの繁縷(ハコベ)
ハコベは日本全土の日の当たる野原など、どこにでも見られるナデシコ科の2年草。春から夏にかけて盛んに繁殖し、枝先に、2つに裂けた5弁の白い花が咲きます。日だまりでは冬でも花をつけることもあります。全体が小さいコハコベ、食用、薬用になるミドリハコベ、他にウシハコベなどがあります。ハコベ(普通はコハコベを指す)はほとんど1年中生育しているので、必要なとき全草を採取します。全草を天日乾燥したものが、生薬の繁縷(はんろう)です。
「はこべ塩」は日本独特の民間療法のようです。作り方はハコベの地上部をミキサーにかけてジュースを作り、油気のないフライパンで食塩を炒りながら汁を少量ずつ加えて乾燥させます。歯茎が出血したり、痛むとき効果があるとされますが、あくまで予防の目的で利用すべきでしょう。江戸時代には歯磨き粉として利用されたとの記載があります。
「七草粥」は、お正月のごちそうに疲れた胃腸をいたわり、青菜の不足しがちな冬場の栄養を補給する効用もあり、正月最後の1月7日に「七草粥」を食べることで、新年の無病息災を願うようになりました。
(編集・望月 凛)
おすすめ関連記事:【知らざる身近な植物の効果】アロエ
関連記事

目の疲れや体の不調に効く「行間」のツボをご紹介。高血圧やストレスを和らげ、肌の輝きも取り戻せるセルフケア法を今すぐ試して、心身のバランスを整えましょう!

腎臓の健康を守るために、生活習慣や食事療法、簡単なマッサージを実践し、腎不全を予防する方法を学びましょう。気になる症状や腎臓への負担を減らすためのアドバイスや効果的な治療法をご紹介します。

長年うつ病に苦しんだ女性が、薬ではなく「精神修養」によって回復。絶望の中で見つけた“希望”が、人生を根底から変えた──その実例と、科学的裏付けとは。

ライムは爽やかな風味だけでなく、免疫強化、腎結石予防、神経の老化防止、さらには抗がん作用まで期待される果物。栄養素の宝庫であり、日常に取り入れやすい健康食材です。

ローゼルは抗酸化成分が豊富で、血圧・血糖・脂質を下げ、がんやアルツハイマーの予防にも効果が期待されます。美容やダイエットにも有効で、薬食同源の代表食材として注目されています。