トルコ、ロシア製ミサイル購入巡り米制裁の懸念高まる

[アンカラ 8日 ロイター] – ロシア製ミサイル防衛システム「S400」購入を巡り、トルコが米国の制裁措置を受ける可能性が高まっている。

エルドアン政権は、米国が設定した暫定的な期限までに、米防衛大手レイセオン<RTN.N>製の地対空ミサイルシステム「パトリオット」の購入について決断しなかった。米当局者によれば、正式な購入オファーは今月末が期限という。

米国の提案を公式に拒否することなく、エルドアン大統領はロシアとの契約から手を引くことはないと繰り返し言及。米政府はトルコが双方のシステムを保有することはできないと指摘している。

仮にロシアとの契約を進めた場合、トルコは米ロッキード・マーチン<LMT.N>製の最新鋭ステルス戦闘機「F35」の購入が困難になるだけではなく、米国の「敵対者に対する制裁措置法(CAATSA)」に基づく制裁措置につながる可能性もある。

米国防総省は8日、トルコがS400を購入すれば、米国とトルコとの軍事関係に「深刻な影響」をもたらすと警告。「パトリオットとF35へのアクセスを失うだろう」とした。

トルコのアカル国防省は8日、トルコ政府がS400を購入すれば米議会がF35の販売を承認することは不可能と米当局者が伝えてきたと言及。ただトルコは問題解決に向け取り組んでいると述べた。

関連記事
米司法省は最近、IR事業をめぐり日本の政府関係者に賄賂を渡すよう指示して、中国企業のCEOを海外腐敗行為防止法違反の容疑で起訴した。
豪州初の女性宇宙飛行士ベネル=ペッグ氏は、シドニーの会議で「宇宙には地球上の砂浜の砂粒に例えるほどの恒星があり、生命の存在は確実だ」と語り、太陽系内外での地球外生命探査の可能性に期待を寄せた。「宇宙での発見は生命の理解を深める貴重な手がかりになる」と強調。
11月18日、アメリカとフィリピンは軍事情報共有協定を締結し、両国の防衛関係を強化して中国共産党の脅威に共同で […]
サッカー日本代表は19日、FIFAワールドカップ2026アジア最終予選で中国と対戦。3-1で勝利したが、「アウ […]
中国サッカーが衰退する一因は、賭博を支配する官僚と警察の影響。胡力任氏によると、賭けが普及し、体制下での腐敗が進行中。