中国 、山東省の海上で原発建設を計画 韓国は安全性に懸念

中国メディアはこのほど、中国初となる浮揚式原発の建設を年内、山東省煙台市付近の海上で開始する予定だと報道した。煙台市は黄海を挟んで、朝鮮半島と対峙する。韓国メディアは、中国側の原発建設について懸念を示した。

中国メディア「北極星電力網」の3月の報道によれば、中国核動力研究設計院(NPIC)は、開発中のACP100S海上原発について、炉心溶融、小型化そして冷却システムの技術課題を克服した。また、NPICの羅琦院長の話を引用し、今年中に中国初の海上浮揚式原発建設を着工するとの見通しだという。

煙台市は地理的に朝鮮半島に近いため、韓国メディアは中国の海上原発に強い関心を示し、相次いで報道した。

米ラジオ・フリー・アジア(RFA)9日付によれば、2008年訪中した韓国元大統領の李明博氏は演説で、同国の仁川広域市では煙台市のニワトリの鳴き声が聞こえると述べ、両市の近さを強調した。両都市の実際距離は93海里(約172.236キロメートル)だ。

一部の韓国メディアは、津波や誤操作、またはテロ攻撃で原発事故が発生すれば、韓国が放射能汚染に見舞われる可能性があると指摘した。

RFAによると、韓国私立大学、檀国大学校の教授は、「日本で福島原発事故が発生した当時、多くの韓国市民が不安視した。中国の煙台市はさらに韓国に近い位置にあるため、韓国市民は強く危惧している」と述べた。韓国市民のなかに、中国海上原発建設に反対する署名活動を全国で行おうと呼び掛ける人々がいる。韓国政府はコメントを発表していない。

(翻訳編集・張哲)

関連記事
湖南省株洲市の湘江で、ウイルスサンプル収集用試験管が大量に発見され、住民たちは感染リスクに怯えています。当局は「未使用で損傷はなく、ウイルスは検出されなかった」と発表しましたが、専門家や市民の間で疑問の声が広がっています。試験管の正体や流出の経緯について調査が進む中、不安は収まりません。病院も研究所を信用できないのは間違いない。中国ではコロナが収束していないというのは、こういうことなのか?
米司法省は最近、IR事業をめぐり日本の政府関係者に賄賂を渡すよう指示して、中国企業のCEOを海外腐敗行為防止法違反の容疑で起訴した。
ニセモノ摘発も命がけ、道徳低下した中国社会。中国福建省の展示会で、偽商品の摘発を目的とするインフルエンサーが暴行を受ける事件が発生しました。「福建鉄鉄」のカメラマンが問題商品を通報したことがきっかけで、出品者らから集団暴行を受けたとされています。この事件は、中国SNSやメディアで大きな注目を集めており、現在、市場管理局と公安当局が調査を進めています。偽商品撲滅の活動が招いた事件の経緯とその背景に迫ります。
19日、中国江蘇省連雲港市にある国有企業「中国化学工程第十四建设有限公司」の正門前で、ある女性が滞納された給料の支払いを求めて会社管理者の足に抱きつき泣き叫ぶ姿が撮影されました。この動画はSNSを通じて拡散され、多くの人々に衝撃を与えています。女性の訴えに耳を貸さない企業の対応と、中国社会で頻発する同様の問題に、ネット上では悲しみと怒りの声が相次いでいます。「惨め過ぎる」労働者の姿。官製メディアが宣伝する「盛世(繁栄)」中国のリアル。経営者が人間なのか? 人間であれば、会社をつぶす決意をして、会社財産を売って、給料を支払うはずだが。
湖北省武漢市で、配達食注文に対するクレームが原因で、配達員がナイフを持って客の家に押し入ろうとする衝撃的な事件が発生した。監視カメラには、ドアを内側から押さえる家主と、外でナイフを振り上げながら脅す配達員の姿が記録されている。この事件をめぐり、SNSでは中国社会のストレスや労働環境への懸念が噴出。「極限状態にある人々の行動は予測不能」といった声も広がっている。 至るところに「火薬庫」の中国、言動を慎まないと、いつどこで殺されるかわからない。