北朝鮮、金英哲・統一戦線部長を解任 問責か=韓国議員
[ソウル 24日 ロイター] – 北朝鮮は、金正恩朝鮮労働党委員長の右腕で、ポンペオ米国務長官のカウンターパートである金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長を党統一戦線部長のポストから外した。韓国の聯合ニュースが24日に報じた。
統一戦線部は韓国や米国との関係を扱う部署。
韓国国会情報委員会の李恵薫委員長はロイターに対し、金英哲氏は2月にハノイで行われた2回目の米朝首脳会談が物別れに終わったことを受けて「問責」されたようだとの見方を示した。
韓国の国家情報院と統一省はコメントを控えた。
米国務省報道官は、報道を承知しているとした上で、「われわれは建設的な協議を行う用意が引き続きできている」と述べるにとどめた。
金英哲氏は、金正恩委員長の4回の訪中やトランプ米大統領との2回の会談には側近として同行したが、今週のロシア訪問には同行していない。
韓国世宗研究所のCheong Seong-Chang上級研究員は金英哲氏の交代について、事実であれば今後の核協議にとって前向きな兆候だと指摘。同氏のような強硬派は制裁緩和を得る代わりに部分的な非核化に応じることで核保有国としての立場を維持しようとしていたと語った。
ただ韓国当局者はロイターに対し、核協議への影響を判断するのは時期尚早だと述べた。
前出の李氏によると、金英哲氏の後任にはチャン・グムチョル氏が就く。
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