米中協議、関税一部撤回で合意間近か 財務長官「実りあった」
[北京 1日 ロイター] – 米政治メディアのポリティコは1日、関係者2人の話として米中通商協議が中国製品に対する関税の一部撤回で合意に近づいていると報じた。
それによると、米中はエンフォースメント(ルールの実効性担保)の方法で一定の折り合いがついているものの、詰めの作業が必要で、その内容はライトハイザー米通商代表部(USTR)代表が議員らに示した枠組みに沿ったものになるという。
USTRはコメントを控えた。
通商協議のために中国を訪問しているムニューシン米財務長官は同日、北京で行われた協議が「生産的」だったとし、来週ワシントンで協議を継続すると述べた。
ムニューシン長官はこの日、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とともに中国の劉鶴副首相と協議。劉副首相は来週ワシントンを訪問する。
ムニューシン長官はツイッターに「ライトハイザー代表とともに劉副首相と生産的な話し合いを行った。来週、ワシントンで協議を継続する」と投稿した。ただ詳細については明らかにしなかった。
米中両国は知的財産権保護などを含む問題で進展は見られているとの見解を示しているが、米当局者は合意事項の施行メカニズムや関税措置の撤廃の時期などで交渉は難航していると指摘。中国側も施行メカニズムを重要視するとし、中国にのみ施行が義務付られることがあってはならないとの立場を示している。
*内容を追加しました。
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