女王の護衛と写真に収まる旅行者 でもカメラがとらえているものは?

イギリス女王の護衛は、世界でもっとも過酷な仕事の一つでしょう。女王個人の警護や、バッキンガム宮殿およびイギリス全土にまたがる王室の居住地の安全を守るのは当然のこと、勤務中に食べたり、喫煙したり、だらっと立っていたり、座ったり、横になったりできないのです。

護衛が独特の赤いユニフォ-ムに身を包み、ベアスキン帽をかぶり、硝台の中に直立不動で立っている一方で、何とか護衛を笑わせようと、かたわらで色々なことを仕掛ける人がいます。

Shutterstock | PlusONE

モントリオール出身のコメディ団体、「ジャストフォーラフス」製作のビデオの中では、護衛が旅行者を笑わせています。登場人物はコメディアン二人組で、一人は警察官、もう一人は女王の護衛としてユニフォームを身にまとい、イギリスの国旗とともに硝台に立っています。

でも、硝台以外は普通ではないのです。等身大の護衛のポスターがありますが、その護衛が身に着けているのは、おなじみの赤いユニフォームではなく、帽子と小さな下着だけなのです!

Pixabay | rolf_aderhold

旅行者たちはさっそく、手持ちのカメラで護衛の写真を撮ろうとしますが、護衛だけが写っている写真は、今の時代、インターネットで見られますし、面白くありません。旅行者が本当に欲しいのは、あるがままの風景ではなく、自分が護衛と一緒にその場所にいたという証拠写真なのです。

ここで親切な警察官が登場します。彼は、旅行者のために喜んで写真を撮ろうとします。警察官がカメラを構えている間、護衛はわきに飛びのき、ポスターが現れます。撮影が終わって、旅行者が警察官からカメラを返してもらう頃には、ポスターは消えて、護衛はもとの位置に戻っています。直立不動で、笑顔もありません。警察官は、旅行者に不審に思われることなく、カメラを返却し、挨拶を交わし、彼らが写真の中身に気づく前に立ち去っていくのです。

Pixabay | NDE

このパフォーマンスには、驚き、歓喜、ショックなど、様々な反響がありました。

自分の隣に立っているのが「ユニフォームを身につけていない下着の護衛」だと気づいた人は、口をあんぐり開けて、振り返ったときに、目の錯覚ではなかったと分かるのです。

護衛役のコメディアンがポスターをすばやくそっと戻し、被写体になった旅行者は、事の顛末を知ることになります。ショックは次の瞬間、大きな笑いになり、何が起こったかが知られることになります。今回に限り、女王の護衛は、してやったり、ですね。

皆さんも、護衛と一緒に写真を撮るときは、気を付けてくださいね!

(大紀元日本ウェブ編集部)

関連記事
内なる不満を見つめ、愛を与える方法を通じて、心の癒しと新たな可能性を見出すヒントをご紹介します。
最新研究が脳損傷患者の意識の可能性を示し、医療や家族の対応に新たな光を当てます。
GoogleのAI「Gemini」が大学院生に不適切な発言をし、AI技術のリスクが改めて問題視された。企業の責任が問われる中、AIの安全性や倫理が注目されている。類似の事例も増え、技術の普及とリスクのバランスが課題となっている
健康な心血管を保つための食事、指圧、運動の実践方法を解説。心臓病予防のヒントが満載です!
専門医が語る乳がんリスクの主な要因と予防のポイントを解説。生活習慣の見直しで健康を守りましょう。