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竹100% インドでペットボトルの代替品を発明

消費による深刻な環境汚染の1つは、使い捨てプラスチックに起因する。ビニール袋や使い捨てペットボトルなどは、海に浮遊し、数十年にわたり生態系に取り返しのつかない害を与えた。

企業は近年、持続可能で環境に優しい解決策を模索している。そして、スタイリッシュで便利な再利用可能なウォーターボトルと再利用可能なショッピングバッグを開発した。日常生活に影響を与えることなく、消費者が地球環境に貢献できる。

IIT(インド工科大学)の卒業生であり、アッサムに居を構えるドリティマン・ボラ氏は、使い捨てペットボトルに代わる再利用可能な生分解性の水筒を発明した。アッサム地方で育つ豊富な竹の革新的な使用法であった。

ボトル表面はなめらかであり、斬新なデザインであった。コルクストッパーで封をし、生産過程の衛生的な洗浄プロセスにより、水を完璧かつ安全に運ぶことができる。数週間に一度拭き取り、乾燥させておくことで簡単に清潔さを保てる。

容器はすべて天然であり、100%生分解性である。ボラ氏は、18ヶ月かけて自然に帰るため、捨てる際も罪の意識を感じる必要はないと述べている。

各ボトルの価格は590〜780インドルピーである。これは8〜11米ドルに相当する。

竹は絶縁体でもあるため、使い捨てペットボトルよりも水を冷たく保つ。費用対効果が高く、より機能的なアイテムである。

「プラスチックボトルには、鉛やカドミウムなどの有毒物質が含まれています」と、ボトルの販売ページでボラ氏は説明する。

「水などを飲むと、有毒元素が体内にたまり、長期的に有害な影響を引き起こす可能性があります」

 

「我々の竹の水筒には毒性元素は含まれていません。健康そして環境に100%安全です」

竹を切り、茹で、乾燥し、部品を繋ぐためにあぶる作業を行うため、ボトル1つ作るのに約5時間かかる。ボラ氏はボトルを家族で生産している。母は金融家として、兄弟は事業のデジタルな側面を支援している。良く売れ、より多くの人手が必要となることを期待している。

「現在の生産数は、月に約1,500本です。需要が大きくなれば、旋盤機械や大型の乾燥機などを導入し、月に約8,000本生産できますが、かなりの投資です」と彼の兄弟は説明した。

竹のボトルは最近、イギリスのように遠く離れた消費者からも注目を集めているため、将来は明るいとボラ氏は考えている。どれだけ人気が出るのか注目である。

(大紀元日本ウェブ編集部)

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