「中国は口約束ばかり」米議員、約束履行のメカニズム確立の必要性説く 

米上院議会ダン・サリバン(Dan Sullivan)議員は9月23日、保守系シンクタンクのフォーラムに出席し、米中貿易戦について「中国はすでに何十年も約束を守っていない」と指摘した。また、世界的に拡大する中国側の貿易慣行を阻止するメカニズムを早期に構築するべきだと述べた。

サリバン議員は権威ある保守系シンクタンク・ヘリテージ基金のフォーラムに登壇した。議員によると、中国との貿易交渉は、手を尽くしようがないという。「私はいくつかの中国政府高官との会議に参加している。この約束、あの承諾、この取り決めをまとめても、彼らは何ら実行しない」「全くイライラさせるものだった」

議員は、トランプ米大統領が中国の姿勢を部分的に評価するものの、約束を守らないという問題について「もっと真剣に受け止めなければならない」と警告した。

トランプ大統領は9月20日、米国は安全な貿易協議の取り決めを求めており、2020年の大統領選挙前に合意に達する必要はないと述べた。

サリバン議員は、中国は取り決めを守らないのが「通常の慣行」と強調した。このため、相互互恵的な貿易関係の構築まで、約束の実行が強制可能なメカニズムを確立するべきだと述べた。このために、日本や欧州などの同盟国との団結が必要だとも語った。

(文・李辰/翻訳編集・佐渡道世)

関連記事
米下院が法輪功保護法案を全会一致で可決。中共による臓器摘出への制裁措置を明記。今後、上院可決と大統領署名が焦点。
4月28日、国際調査記者同盟(ICIJ)は共同調査報告を発表し、中共が国連ジュネーブ本部を反体制派弾圧の場に変えていることを明らかにした。最新の調査によると、中共は「非政府組織」(NGO)からの代表を国連に送り込み、中国を称賛し、国連会議を混乱させ、人権擁護者の国連との接触を妨害・威嚇し、参加者に報復を行っている。
国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)が最新の越境調査報告を発表した。23カ国105人の被害者への取材を行うとともに、中共の内部文書に基づいて、中共がどのように世界各地にいる反体制派を抑圧しているかについて明らかにした。
世界各国の映画祭で絶賛されながらも、中国共産党政権の影響力により配給や上映を阻まれた衝撃のドキュメンタリー映画『国家の臓器(State Organs)』が、3月26日に東京・文京区シビックホールで上映された。観客からは、中共による臓器狩りについて「ホロコースト2.0ではないか」と中共による人権侵害に義憤の声を上げる場面もあった。
神韻芸術団は共産主義以前の中国を理解させ、各国の観客から深く愛されている。しかし、中共政権は異なる意見を弾圧し、国境を越えて神韻の公演を抑圧し、嫌がらせを行ってきた。