香港、国慶節来週に控え抗議活動活発化の恐れ

[香港 27日 ロイター] – 中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案を発端とした抗議活動が続く香港では、10月1日の国慶節(建国記念日)にかけて複数のデモが計画されており、民主化を求める抗議活動の活発化が予想される。

民主的な選挙制度を求めた大規模デモ「雨傘運動」が本格化してから5年目を迎える28日には、中心部にある添馬公園で集会が予定されている。当局はこの集会を許可しており、数千人が参加する見通し。

29日には、香港の民主化運動を支援し、反全体主義を訴えるデモが、パリやベルリン、台湾、ロンドンなど世界各地で計画されている。

10月1日の国慶節当日は、最大規模の抗議活動が見込まれる。主要繁華街の銅鑼灣(コーズウェイベイ)にあるビクトリアパークから、政府庁舎近くのチャーターガーデンにかけて大規模なデモ行進が行われる予定。

一方、親中派のデモも複数計画されており、民主派デモ参加者との衝突や混乱も予想され、当局は国慶節の祝賀イベントの規模を抑えるなどして、警戒を強めている。

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