英国ケーキ国際大会、香港デモ支持の作品取り下げ 「中国の検閲受け入れ」と批判の声

英国で開かれたデコレーションケーキ国際大会で、香港民主派のデモ活動を表現するケーキが出展された。英BBCによると、この作品には中国出展者から苦情が入り、展示から取り下げられた。大会主催者に対して、中国政府に傾く政治検閲を受け入れたと批判的な声が、ネットで多数上がっている。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

今天,我們有人被捕,我們有人遠赴英國出賽被政治DQ。我們覺得不忿憤怒,但我們仍然會做自己,會上訴會爭取,即使最後結果不能盡如人意,但我們仍會用多一口氣告訴你,你錯了 #大會在沒有告知情況下把音樂關掉 #現附上完整連音樂的片段 One of our teammates joined the cake international show and got disqualified due to complaints from Chinese candidates, claiming that this cake contains offensive content by promoting independence of Hong Kong. #politicalcensorshipinUK #nec #cakeshows #cakeinternational2019 #thecakeshows2019 #cakeart #cakedecoration #cakedecorating 不要用一顶「港独」的帽子去抹杀了解事情的机会

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11月1日~3日まで英バーミンガムで開かれたケーキ国際展示会に、香港のカフェ経営店「3rdスペース」が、タワー型のデコレーションケーキで応募した。作品は5カ月間続いている香港デモを示す目的があるとした。

ケーキには匿名性を示すマスク、黄色いヘルメットをかぶりガスマスクを付けた黒い服の青年、色とりどりの傘、ドライアイスが溶けて出てくる白い煙は、街に立ち込める香港警察の放つ催涙ガスを表現している。背景音楽には、デモ隊のテーマソングである「香港に栄光あれ」をかけている。

BBCによると、このケーキ作品には「主催者側に中国のほかの応募者から多数の苦情が寄せられた」として、主催者は、同ケーキ作品の大会への参加資格を取り消した。

応募者の香港カフェ「3rdスペース」は、大会の主催者ケーキ・インターナショナルから11月4日、作品が「攻撃的な内容」であり、他の応募者の不快感を招いた」として、出展を取り下げたとの通知が届いたという。

この対応には、苦情が相次いだ。香港の民主派を支持するネットユーザーは相次ぎ、大会側の判断は「中国政府の検閲に屈した」と批判した。あるアカウントは、「何が攻撃的なのだろうか。デコレーションは攻撃的か、香港の民主化への願いは攻撃的か」と疑問を呈した。

批判を受けて、ケーキ・インターナショナルは取り下げについて「装飾の技術不足および作品サイズが大きすぎること」であり、「政治的な理由ではない」と説明を変更した。

生活用品大手キッチン・クリエーション(Kitchen Kreations)の最高経営責任者(CEO)ジェリー・ディケンズ氏はSNSで、「このケーキの背後にある政治的動機に関係なく、出展された作品を破壊し脅迫する側に立つ人物は誰であろうと、次回のショーへの参加を禁止にすべきだ」と主張した。

香港デモをめぐって、今回の英国ケーキコンテストのみならず、世界の他の娯楽分野にも飛び火している。米国の国民的人気スポーツNBA(米バスケットボール)、オンラインゲーム大会を主催したブリザード社は、香港民主デモに支持を示した一部関係者の態度を問題視し、圧力を加えたことで、議論を巻き起こしている。ペンス副大統領は10月の演説で、こうした企業は「中国の完全子会社になったようだ」と痛烈に批判した。

(翻訳編集・佐渡道世)

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