米、メキシコの麻薬カルテルをテロ組織に指定へ=トランプ氏

[ワシントン/メキシコ市 26日 ロイター] – トランプ米大統領は26日に放送されたインタビューで、メキシコの麻薬カルテルをテロ組織に指定する考えを表明した。麻薬密輸や人身売買といった犯罪への関与が理由。

トランプ氏はテロ指定に向けて「過去90日間取り組んできた。指定はそれほど簡単ではなく、手続きを経る必要があるが、その手続きを進めている」と述べた。

テロ組織に指定された団体については、米国民がそれを承知の上で支援するのが違法であるほか、テロ組織のメンバーが米国に入国するのは認められておらず、強制送還される可能性がある。金融機関がテロ組織関連の資金を保有していると気づいた場合は、資金を差し押さえて米財務省に通知する必要がある。

トランプ氏の発言を受け、メキシコ外務省は26日、米国務省に高官級会合を求める意向を表した。メキシコの組織的犯罪への武器や資金の流れも議題にするよう求める考えを示した。

「二国間関係にとって非常に重要なこの問題を協議するため、エブラルド外相がポンペオ米国務長官に連絡を取る」と表明した。

エブラルド外相はツイッターへの投稿で、同国は国家主権を侵害するいかなる動きも容認しないと強調。「われわれは断固とした姿勢で臨む」と続けた。

*内容を追加しました。

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