東京五輪は予定通り、中止や延期は必要ない=コーツIOC調整委員長
[東京 14日 ロイター] – 東京オリンピックの準備状況を確認するIOC(国際オリンピック委員会)と大会組織委員会による事務折衝を受けた共同記者会見が14日都内で開かれた。IOCで東京オリンピックの責任者を務めるコーツ調整委員長らは、新型コロナウイルスの影響に関し「日本の公衆衛生当局を信頼しており、適切に対処している」と指摘。「東京五輪は予定通り」「中止や延期は必要ない」と明言した。大会組織委員会の武藤敏郎事務総長も「日本国内の事情については日本政府が適切に対応している」と強調した。
<安心確保のため最大限の努力─武藤事務総長>
コーツ氏によるとIOCは世界保健機関(WHO)から東京五輪に関し延期や中止に備えた検討の必要性はないと報告を受けていると述べた。
中国人の観客が東京五輪を観戦できるかとの質問に対し、コーツ氏は「日本の当局次第。日本が入国禁止している2省からは入れない」と述べた。
聖火リレーなど、五輪開催前のイベントに対するウイルス対策に関し、武藤氏は「具体的問題について、例えば中国から選手が来るかどうか、まだ分かっていない。今後(IOCと)連携を密にしながら、どのように対応するかを含め、協議を続けていく。結論を出す状態でない。選手や関係者の安心を確保するため最大限の努力をする」と述べた。
コーツ委員長と森喜朗・五輪組織委員会会長は、聖火の広島通過に合わせ、IOCのバッハ会長が広島を訪問する予定を公表した。
*内容を追加しました。
(竹本能文 編集:内田慎一)
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