【紀元曙光】2020年2月22日
テレビで目にする毎日のニュースも、必ずと言ってよいほど新型肺炎から始まる。この状態がいつまで続くのかは分からないが、当分続くということだけは十分に想像できる。
▼それらを見ると、もはや中国の現状よりも、日本国内での対応をどうするかに重点が移っているようだ。しかしながら、そもそもの大元凶を忘れないため、中国共産党という悪魔的集団に、私たちは意識の五寸釘を打ち込んでおこう。
▼さて、例えばテレビの報道番組で、新型コロナウイルスの感染拡大をいかに防止するかについて、ゲストの専門家に意見を求めると、「感染の疑いがある場合、まず仕事や学校を休んでほしい。それから専用ダイヤルに電話を」というコメントが聞こえてくる。
▼理屈はその通りなので、異論をはさむ意図はない。ただ日本人は、病気の疑いだけで「仕事を休む」ことは、あえて明確に言えば、できない民族なのである。日本社会も、簡単には休めないのを前提に動いている。
▼もちろん今は、非常事態の一歩手前にある。私たちは、通常ではないことを認識しなければならない。しかし現実の問題として、本当に日本人は初期の段階で「仕事を休める」のか。風邪薬を飲んでも効かず、「これは変だぞ」となってから、ようやく厚労省や保健所の専用ダイヤルに電話するのではないだろうか。
▼日本人は、「自分が周囲に感染させてはいけない」という責任感も十分に持つことができる。だからこそメディアは、発信する情報と実際の間に乖離があれば、その是正を喫緊の課題としなければならない。小欄の使命も、同様である。
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