訪タイ海外観光客、2月は前年比44.3%減 中国人85%減
[バンコク 9日 ロイター] – タイ政府観光庁(TAT)は9日、2月の外国人観光客数が、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で前年比44.3%減少したと明らかにした。
TATのユタサック・スパソーン総裁は観光ツアー会社との会議で、国別でトップの中国からの観光客は85.3%減少したと述べた。
そのうえで、最悪のシナリオで、感染の状況が収まるのが5月となった場合、今年の外国人観光客数は3000万人に落ち込み、観光客の支出が22%減少する可能性があると指摘した。昨年の観光客数は3980万人。ユタサック氏は前週、今年の外国人観光客数が600万人減少するとの見込みを示していた。
観光業はタイ経済にとって重要な産業。昨年、外国人観光客の支出は1兆9300億バーツ(611億5000万ドル)で国内総生産(GDP)の11%を占めた。
タイ政府は前週、新型ウイルスの経済への影響を緩和するため32億ドル超相当の景気刺激策をまとめ、10日の閣議での承認を目指すとしていた。
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