中国通信3大手、今年1月2月で携帯電話の契約数が1447万件も減少 憶測飛び交う

近年急速に発展する中国の通信業界だが、このほど3大手は2020年1~2月の2カ月間で、本土の契約者数を約1447万件あまり減少させていることが分かった。急激で大幅な落ち込みは、憶測を呼んでいる。

3大手の一つで国有の中国移動(チャイナモバイル)は2020年1月のユーザー数を前月比86.2万件減、2月は725.4万件が減少した。 

中国聯通(チャイナユニコム)は1月に前月比118.6万件減、2月は発表していない。

中国電訊(チャイナテレコム)は1月のユーザー数は前月比で43万件増加したが、2月はおよそ560万件減少した。

大手3社の2カ月間の減少を合算すると、およそ1447万件の携帯電話契約数が消えたことになる。

過去のデータをさかのぼってみると、中国のモバイルユーザーは、2018年6月に最高契約数を記録して以降、微増微減が続いた。この2カ月で突然急落したことで、武漢発の中共ウイルス感染症との関連を連想する声があがる。

一つは、中国当局が正確に発表していない、ウイルス感染者の死者数が解約の大幅な増加に繋がったとの見方だ。ほかには、ウイルス流行と都市封鎖などによる経済不況で、企業が倒産し、携帯電話の解約が相次いだというもの。また、不況により複数の台数を契約していた個人が予備の携帯電話を解約したという推測もある。

中国本土は昨年11月、「番号ポータビリティサービス」(番号を変えずに希望のキャリアに変える)を開始しており、その影響との見方もある。しかし、携帯電話以外にも通信量の減少があると、 チャイナモバイルの楊傑会長は最近明かしている。

香港明報3月20日付によると、楊傑会長は、2020年最初の2カ月間と、肺炎ウイルス流行の影響について語っている。楊会長によると、2月は携帯電話の契約者数が725万人減、4Gの顧客数が1200万人減、新規契約者数が約6割減、ホームブロードバンドの愛用者数が6割減、携帯電話などの商品売上が3割減で、多大な影響を被ったという。

また1月の旧正月の前後には、1日平均あたりの音声通話が27%減、SMSも43%減少し、モバイルインターネットトラフィックも2%減り、国際ローミングの収益は半減したという。

(翻訳編集・佐渡道世)

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