古代の結婚:新郎新婦の贈答品は?
結婚に必要な送り物は何でしょうか?現代では指輪が多いかもしれませんが、古代中国では厳かな贈答品が主流でした。
古代、中国の新婦はナツメ、栗、榛の実(ヘーゼルナッツ)、干し肉を相手に送り、新郎は雁(がん)を贈りました。
それぞれの贈り物には、願いや戒めが込められています。
新婦が贈る赤色のナツメは、中国語の「早い」(zao)と同じ発音。早起きして家事を切り盛りする新婦の真心を表しています。また、栗は自主的に行動することを意味しています。
固い殻で覆われた榛の実は、結婚に対する揺るぎない決心の象徴。生姜や肉桂(にっけい)などの調味料で長時間焙煎した干し肉は、結婚生活が火の試練に耐え、長続きするようにという願いが込められています。
一方、新郎はなぜ雁を贈るのでしょうか。冬に南へ渡り、春に必ず戻ってくる雁は、どこに行っても「貞節を守る」ことの象徴とされ、一列に並んで飛ぶ姿は、新郎が家庭を規則正しく導いていくことを意味しています。中国では偶数が好まれるため、雁は一羽ではなく、数羽贈られます。
現代の結婚の贈答品は、現金や実用的なモノの方が主流かもしれません。しかし、古人の贈答品に込められた思いを大切にすることが、真に家庭の幸福と安定をもたらすのではないでしょうか。
(翻訳編集・唐玉)
関連記事

健康的とされる甘味料「エリスリトール」が、実は血管や脳に悪影響を及ぼすかもしれないという研究結果が発表されました。

関節炎、がん、認知症、うつ…。「治らない」とされてきた慢性疾患が、生活習慣の改善で“逆転”した症例が続々報告されています。諦めずに、希望の声を信じて。

玉ねぎは冷蔵庫に入れると逆に傷みやすい?風味を損なわず長持ちさせるには「温度・湿度・包装」が鍵。知らないと損する保存術をご紹介します。

目の疲れや体の不調に効く「行間」のツボをご紹介。高血圧やストレスを和らげ、肌の輝きも取り戻せるセルフケア法を今すぐ試して、心身のバランスを整えましょう!

唐の時代、雪に包まれた上苑で女帝・武則天の心は曇り、冷えた空気がその憂いを深めていました。彼女はその心情を詩に込め、明朝に百花を咲かせるよう命じるのでした。