ペルーに留め置かれた邦人、出国に向け働き掛けている=菅官房長官

[東京 24日 ロイター] – 菅義偉官房長官は24日午後の会見で、ペルーに留め置かれた邦人について、出国に向け同国政府に働き掛けていると述べた。

菅官房長官によると、ペルーは新型コロナウイルスの感染拡大を阻止するため、今月17日から国境を封鎖し、移動停止を命令。22日には国際空港が閉鎖された。一部の報道によると、ペルー国内には約230人の邦人が留め置かれている。

菅官房長官は、出国の手段確保のため「ペルー大使館を通じ、ペルー政府に邦人の出国を申し入れている。必要な支援を行っている」と述べた。

きょう午後8時から安倍晋三首相と国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長の電話会談が行われる。菅長官は東京五輪を巡りどの程度の延期期間を希望するのかとの質問に対して、協議の詳細には触れないとし、それ以上のコメントを控えた。

(田巻一彦)

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