米のコロナ死者、予測下回る可能性 NY州など安定化の兆しで

[ワシントン 7日 ロイター] – 米保健当局者は7日、新型コロナウイルス感染症による米国内の死者数が一部の予測ほど増加しない可能性があるとの見通しを示した。感染が深刻なニューヨークなど複数州で死者数の増加ペースが横ばいとなっていることを理由に挙げた。

アダムス米公衆衛生局長官は7日、ABCのテレビ番組「グッド・モーニング・アメリカ」で、国内の一部地域で新型コロナ死者数を示す曲線が「平坦化」している可能性を示す最近のデータは心強いと語った。

ホワイトハウスの新型コロナ対策チームは先週、国内死者数が10万─24万人に達する恐れがあると指摘。アダムス氏は、この見通しを下回ることを確信しているとかとの質問に「それが私の予想するところだ」とし、「感染拡大防止に向けた措置が奏功しているのを確認しており、これまでに以上に楽観的に感じている」と述べた。

さらに、一部の分析モデルに基づく予測ほど死者数が増加しない可能性があるという米疾病対策センター(CDC)のレッドフィールド所長の分析に同意すると述べた。しかし、アダムス、レッドフィールド両氏はいずれも明確な見通しは示していない。

米ワシントン大学のモデル分析によると、8月4日までの米国内での死者予測は8万1766人。先週末時点での予想からは約1万2000人減少した。

ニューヨーク、ニュージャージー、ルイジアナ各州の知事は前日、新型コロナ危機が安定期に差し掛かりつつある可能性を示す初期の兆候が見られると述べた。

米国内でこれまでに確認されている感染者は36万7000人超、死者も1万人を突破した。

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