【紀元曙光】2020年4月8日

昨晩の安倍首相の発表により、緊急事態宣言のもとでの、私たちの「日常」が始まった。

▼なすべきことは、その前日までと変わらない。当たり前のことを確実にやる。言い換えれば、自分と周囲の人、そして社会を守るために、一層の注意を払いながら健康的な日常を送る、ということだろう。

▼つくづく思うが「普通」とは、なんと有難いことか。人々がともに働き、ともに学び、ともに楽しむ。そうして街に活気が生まれ、経済が回り、多幸感ゆたかな社会になる。それが本来あるべき普通の姿なのだが、今は、やむを得ないにせよ、それが制限されている。人と人が近づく「3密」は危険だという。辛いが、がまんが肝心だ。

▼志村けんさんは、小さな容器に入らなければ、ご家族のもとへ帰れなかった。その悔しさを、私たちも忘れまい。このウイルスが、健康な人体のみならず、社会全体を侵食する許しがたい悪魔であることを改めて思う。安倍首相も「ウイルスとの戦い」と明言したように、これは日本国民が、凶悪な中共ウイルスに対して、完全勝利すべき大戦なのである。

▼安倍首相の発表後、海外メディアの反応に「強制力がないので、効果は疑問だ」というのがあった。確かに、海外の事例にあるような都市封鎖などはしない。まして中国のように、市民を棒で殴りつける暴漢のごとき警察が、日本の路上に出てくるわけがない。

▼海外メディアがそれほど疑問ならば、安倍さんに代って小欄がお答えしよう。日本人は、強制力がなくても、できるのだ。それを通常「民度の高さ」と言っている。日本には、これがある。

関連記事
「フクロウとキリギリス」の物語で学ぶ、甘い言葉やお世辞が真の賞賛とは言えないという教訓。イソップ寓話の魅力とともに、道徳的な価値を感じてみましょう。
清明の季節は「肝」の働きが高まり不調も出やすくなります。今が旬の菜の花は、肝の熱を冷まし気の巡りを整える優れた食材。簡単に取り入れられる養生レシピとともに、春の五行養生をご紹介します。
年齢とともに増える抜け毛や白髪。実は日々の食事で改善の余地があります。髪に必要な7つの栄養素と、中医学が教える髪と内臓の深い関係について解説します。
長年うつ病に苦しんだ女性が、薬ではなく「精神修養」によって回復。絶望の中で見つけた“希望”が、人生を根底から変えた──その実例と、科学的裏付けとは。
中医学では、緑内障の原因を「怒りや憂うつ」「代謝機能の低下」「夜更かしによる精の消耗」など全身の気血の乱れとして捉え、漢方や鍼、体操で改善を図ります。