pixta

【身近な植物】野路菫(ノジスミレ)

野路菫は日本全土の日当たりのよい山地、道端に生えるスミレ科の多年草。スミレ科の仲間は多く、日本には50種以上もあり、似た種類もあります。無茎類と有茎類に分けられますが、すべてを総称してスミレとも呼んでいますので注意が必要です。無茎類にノジスミレ、コスミレ、スミレなどがあります。ノジスミレは全体に白く細かい毛が多く、中ほどの一対の花弁が無毛です。花は淡紫色~紅紫色で、花芯が見えにくく、芳香があります。花弁の後ろに突き出た袋状の部分を距(きょ)といい、内に蜜があります。スミレとの違いは根が白いことです。スミレ属植物の無茎類の全草を乾燥したものが、紫花地丁(しかじちょう)という生薬です。

身近なその他のスミレには、匂いがあるニオイスミレ、葉に深裂があるエイザンスミレ、黄色で高山に自生するオオバキスミレ、有茎種のオリヅルスミレ、ツボスミレ、パンジーなどがあります。

ヨーロッパから中近東原産のニオイスミレは花に強い芳香があり、香料の原料として最近まで栽培されていました。

また、絶滅に瀕する品種もあります。オリヅルスミレもその一つで、ダムに沈む場所から持ち帰られ、植物園の中で丹精こめて育てられ、今春はじめて白い花が咲きました。

(編集・望月 凛)

関連記事
世界最大の氷山が、南極の遠隔の島へとゆっくりと移動している。AP通信が1月23日に報じたところによると、この氷山はA23aという名前が付けられており、南ジョージア島に衝突する可能性があるという。
1885年、農夫ウィルソン・ベントレーは、顕微鏡とカメラを使い、世界初の雪の結晶写真を撮影。美しさと科学を追求した彼の努力は、時代を超え、多くの人々を魅了しています。
脳が無くても意識があるし、普通のIQも維持できるという。さらに脳は宇宙からの信号を受け取り、それを意識へと変換する情報処理装置に過ぎずその意識は、量子理論を用いて精神活動を説明しようとしている話。ニューロンの内部を見てみると、微小管内で起きている量子的反応。
巨大な岩がまるでレーザーで切られたかのようにきれいに二つに割れたことが、科学者たちやインターネット上での大きな謎となっています。
このほど、中国江西省九江市南部にある名山「廬山(ろざん)」で、奇譚ともいわれる「滝雲(たきぐも)」が発生した。 雲がまるで滝のように流れ落ちるこの自然現象は、自然の雄大さを肌で感じさせてくれる、まさに「一生に一度は見たい絶景」である。